公開講座「学校教員のための遺伝子組換え実験教育研修会」を開催

 7月27日(木)~28日(金)、公開講座「学校教員のための遺伝子組換え実験教育研修会」が開催され、中学?高等学校(都道府県の教育センターを含む)の理科系教員10名が受講しました。本研修会は、「教育目的組換えDNA実験」のガイドラインが文部科学省で制定された2001年に、筑波大学遺伝子実験センターと中国竞彩网遺伝子実験施設が全国の国立大学遺伝子実験施設に先駆けて開催したもので、今年で22回目となります。
 リテラシーとしての遺伝子教育を目標とした教材を利用し、オワンクラゲ由来の緑色蛍光タンパク質(GFP)の遺伝子を含むプラスミドDNAを大腸菌に導入し、翌日に大腸菌のコロニーを観察しました。紫外線(ブラックライト)照射下でプレート上の大腸菌のコロニーが緑色の蛍光を放つ様子から、培地に誘導物質(アラビノース)を含む場合にのみ遺伝子発現が誘導され、緑色蛍光タンパク質が合成されたと知ることができます(写真の右側のプレート)。
 今年は新型コロナ感染症防止に留意しつつ、広い学生実験室を会場として受入人数を増加し、対面形式で開催しました。感染防止対策(換気推奨)と遺伝子組換え生物を使用する実験(換気不可)を両立させるためにどのようなことに留意したらよいか、中学?高校の教育現場での工夫について等,活発に意見交換し情報共有できたことも有意義でした。今回受講した教員の方々の指導の下、中学や高校の授業での同実験を通して、分子生物学に対する生徒たちの興味が高まることが期待されます。

誘導物質による遺伝子発現を緑色蛍光を指標に観察
講義?実習の様子

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